精神疾患の判断材料となりうる独り言という症状
独り言は精神疾患か判断する目安になる
精神的に落ち込んでいる方や不安定な方が周りにいる場合、精神疾患なのか心配、病院に相談するべきか分からないという方が多いと思います。
その判断基準になる症状として独り言があります。
もちろん独り言自体は問題ありませんが、精神疾患の方が言いがちな独り言、特徴がありますので、解説していきます。
独り言はどんな時に言うのか
独り言を言う場合、その目的や種類は様々です。
例えば、考え事をしていたり仕事の内容を頭で整理している時に、頭で思い浮かべていることを言葉でなぞるタイプの独り言は問題ありません。
また自分が気づいたことを突発的に声に出すタイプの独り言も大丈夫です。「早くしないと」「あっ間違えた」といった内容の独り言ですね。
ポジティブな独り言もあります。特にアスリートは集中するため、良いプレーをすることを自分に刷り込ませるために独り言を言うことがあります。
メンタルをプラスにするために独り言を活用することも可能なのです。
注意するべき独り言の症状
一方で、孤独や不安、さびしさによって発する独り言もあります。
こうしたストレスによって発する独り言が、怒るなど感情的に激しい口調になる、誰もいないのに他人と話している内容を発する、普段言わないような暴力的な言葉を使う、といったケースは病院に相談することがおすすめです。
こうした独り言には本人が気づいていない場合もあります。
家族など周りの方がこうした症状を見つけた場合には、事情を伝えた上で精神科に診てもらいましょう。
こうした症状は少なくなったり多くなったりする場合があります。
症状が少ない期間があったとしても、受診してもらうべきなのは変わりません。
こうした独り言がある方は、統合失調症である可能性があります。
統合失調症のチェックリストとして、独り言が多い、1人で急に笑うといった項目があります。
ネガティブな独り言を言ってしまう方も注意
これを読んでいる方の中にも、何か失敗をした時についつい自分を否定するような独り言を言ってしまう方がいるのではないでしょうか。
発した独り言は自分の考えや精神状態に影響を与えるので、頭に浮かんでも言わない方が良いです。
他人に対しても同様です。嫌い、気持ち悪いなど他人のネガティブな面を指摘するような独り言もできるだけ控えるようにしましょう。
独り言は認知症の可能性もある
なお、高齢な方の場合、独り言が多いと認知症の可能性もあります。
こうした症状には言語能力が関係していると言われており、読書などで複雑な言語情報を処理することによって対策することができるという意見もあります。